Story of "UMIRA"

 

 

幻の海獣はうまれた。

 

その正体を知りたくて、

少女は大海原にでかけていった。

 

おいかけていく。

ただ、生に触れるため

 

なにもかんじなくなった人はどうしたら、救われるのか 

なにもかんじないという悲しみに人はどう、対峙するのか 

 

世界に対して、繰り返し感じてきたもどかしさ

 

獰猛で、自分を愛せない

 

手をつけられなかった 

机上の影絵 

ほったらかしにしていた何かが

力任せに 創り出してくる

 

善悪にもしばられない

心と体が一つになって

受け入れられること 

生きる糧になること

 

幻の海獣を、育てていけ。

どこに辿り着くのかは、知らない。

 

光と影が一つになるとき。

内なる獣の声をきく 

口から息を吐き出し 水も空も尽くし捧げる 

うたい、踊り、泣いて、海の獣になる。

罪を赦し、溶かしていく過程に 

 

UMIRAはもう既に侵入している 

それなのに気づかない 掴めない 

あなたの部屋にも既に、存在している 

変化の兆しを示している

 

光と影が映し出す鏡 

そこに観察の教科書が開かれる

 

 

(2000-2002年の期間に作成した文章を一部改定・2018)