SPO PHILOSOPHY

 

私たちは日々の生活のなかで、光と影が移ろい、変化する様子を、何気なく目にしている。その有形無形の変化のなかに佇みながら、ただありのままの自分をそこに浸す。

 

人のなかには、光と影の生きものがいると想像してみる。

その生きものに触れ、踊り、対話する。

 

生きとし生けるものの呼吸を、うっすらと可視化させたかのような光と影の気配。

光と影を感じる瞬間、呼吸のリズムを意識する。それは生きている実感をもたらす。

 

 

「シャドウプレイ・オデッセイ(SPO)™」は、UMIRAが創案した新しい影絵のスタイルです。主に1)幼少期にバリ島で触れた光と影と闇の感触とその文化、2)様々な身体技法(舞踏、ボディ・マインド・センタリング®、仏教瞑想など)、3)南アフリカ滞在時の体験およびシャーマニズム、シャドウ・ワーク、異種間コミュニケーション、4)プロセスワークをはじめとする身体心理学、5)東洋の陰陽五行論 ーなどに学び、多くの滋養を頂きつつ、それらを自分自身の感性で統合しながら現在のワークショップを徐々に形成していきました。複雑な現実を生きる毎日のなかで、自己の奥深くにある感情や感覚の源泉にふれるために。シンプルな光と影だけに凝縮された、命の原点に戻る影絵を目指しています。

 

【形式】

参加者は各々にスクリーンと向き合い、ご自身の手で蝋燭の炎を動かしながら、光と影の時間を味わいます。内容は大まかに4つのプロセスから成り立っています。

 

【4つのプロセス】

プロセス1 瞑想と観察:心身の内側にある光と影、光と影の関係性と変化、その動きなどに注意を向けます。

プロセス2 遊びと探求:多種多様な光と影の非言語コミュニケーションで、視野を広げます。

プロセス3 表現と体得:その日の自分を光と影の絵で表現し、他の参加者の方と分かち合います。

プロセス4 道:プロセス1から3が体感として馴染むと、日常の景色に光と影のむすびあう道が見えてきます。

 

【ねらい】

・原始的な感性の源を呼び覚ます

・内側にある自然、外側にある自然の恵みに気づくこと

・日常の素材を出発点に、無意識の世界(非日常的)にも降りていく 

・目にみえないこと(触れること、感じること、内面を見つめることなど)を大切にしながら、心身の全体性を回復する

※人形劇や手影絵のような従来の「影絵」と異なり、ここでは物語や記号的な意味を説明するために光と影を用いません。光と影の定義を外し、感覚に素直になることからスタートします。

 

【五つの要素】

プロセス全体に渡って、特に五つの自然要素(火・土・空気・水・植物)を扱います。

 

1 火(瞳、心、命の象徴)

私達は目だけでなく心でも見ている。どこから視点を投げるか、また自分の命や心の在り処をどこへ置くかによって、感じることは変化する。自分の居場所や中心を象徴するのがここでの「火」であり、ワークでは蝋燭を動かしながら、炎と参加者が一体となる。(全てのワークは火を伴う)

 

2 土(大地の象徴)

土は生と死、光と闇の融合する場所。土は栄養を蓄えて育み、包み込む。自分の中で生まれて来るものと死んでゆくものに向き合う。抜け殻が土に返る。土に触れて根を張る、所属の感覚を味わう。土の闇にも心の炎、光の種がある。

 

3 空気(呼吸、皮膚感覚の象徴)

空気のなかに在る光と影、そのふれあいを意識する。スクリーンに映る光と影は参加者の心の風景や世界を象徴するが、それを包み込んでいる(人と火と物体の周りにある)空気を感じながらそれを見ること。(全てのワークは空気を伴う)

 

4 水(癒し、浄化の象徴)

体の中(六〇%は水と言われる)にも外にもあり、生命に欠かすことのできない水は、人の精神の映し鏡でもある。水の反射や感触を通して影を癒し、回復させる。

 

5 植物(成長と完成の象徴)

植物は光(陽)と闇(大地)を繋いで生きる。心の花を選び取って活ける「光と影の生け花」では、光の水で花の影を癒す。切花は水が生命線。生と死の境目、自分の内面にある死にゆくものを生き返らせる光の配置を見つける。

 

情報の氾濫に翻弄される時代。命の実感は希薄、体は置いてきぼり。だからこそ地球上において何より根源的な、光と影の存在に立ち戻る。

 

宇宙の闇に抱かれて生まれた光と、光が地上につくりだす影。それは地上の大地に立って生きる人間が調和して生きるための、重要な鍵を握る存在。

相反するものの象徴ではなく、互いに分かつことのできない、繋がり結び合う光と影。

光と影が、人間の遊び心と豊かで原始的な生命力を高めていく未来を目指しています。